壮絶なアヴァンギャルド系ギター(Trio96)
Musician●Trio96
Title●Duo'03(2003年)
■ディスクユニオンで購入
日本が誇るアヴァンギャルド系ジャズユニット「Trio96」がグループ名に反して2名編成になって行ったライブ音源です。前作「カルテット96」ではブラスを含めたカルテット構成でしたがここではギターとドラムという構成。メンバーは石川健二(ギター)と田中康裕(ドラム)という実に寂しい感じになってしまいましたが、ギターシンセの力を借りて(?)実に分厚いというか壮絶なプレイを聴かせてくれています。
前作が「パワー・ジャズロック」だとすると、今回は「スペイシー・アヴァンギャルドジャズロック」とでも言いましょうか。アンビエントな音が縦横無尽に駆け回り、聴く人間を終始翻弄します。2人という最小単位の構成によって、余分な要素が極端にまでそぎ落とされた結果、逆に凄みが増したように思えます。
あれこれ語るよりも、まずはぜひ一聴を!日本の音楽界にもこんな凄まじい音を生み出す集団がいたのかと、仰天するはずです。
●Musicians
石川健二 / guitar,V-guitar
田中康裕 / drum,V-drums
●Numbers
1.Left-handed Rotation
2.Kerenmi Afureru Pray
3.Curriculum
4.Improvisation(Braford)
5.Hommage a A&G
6.Improvisation(Distance,Perspective)
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コメント
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このユニットは知りませんでした~
勉強になります。
日本の最近?のアヴァンギャルド系というとDjamraのKamihitoe(06年)の音源を持っていますが…
アヴァン自体の活気が現在はいまひとつの様に思えます。
大友良英クラスの面白い人が活躍してくれると楽しいのですが…
投稿: betta taro | 2010年3月 8日 (月) 17時42分
betta taroさま
このユニットはネットを徘徊していて発見しました。だいたいこういう場合は失敗することが多いのですが、珍しく当たりでした。
1stはチェンバー系の影響も感じられます。
Djamraというユニットは初耳です。機会があればチェックしてみます!
投稿: 奇天烈音楽士 | 2010年3月10日 (水) 11時20分