ラップ音楽とホールズワースとの奇妙なコラボ
Musician●Riptyde
Title●Sonic Undertow(2004年)
■Amazon USAより購入
テクニカル系ギタリストの大御所、Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)は自身のソロアルバムのほかにも多くの作品にセッションマンとして参加しています。なかには「どうして?」と首を傾げたくなるようなアルバムにも顔を出すときも。自分の作品には大変な完璧主義を貫くホールズワースですが、ゲスト参加のときはどうやらその基準が曖昧になることが多いように思えます。
2004年発売の「Riptyde」という謎のグループの作品のゲスト参加などは、まさに奇々怪々の極めつけでしょう。勉強不足のためこのグループの正体を知らないのですが、ラップあり、プログレあり、シンフォ系ありと音楽的な旗色がまったく不鮮明でまさに奇天烈な存在です。ホールズワースは13曲中、なんと7曲に参加。ラップがのたうち回る曲に、いつものホールズワース節が絡み合うという変な作品です。
本当に「どうして?」と本人に聞きたいくらい変な取り合わせなのですが、どんな状況にあっても自分のスタイルを決して変えない頑固さは相変わらずです。ここまで徹すると天晴れです。
●Musicians
Allan Holdsworth / guitars
Chris Hoard / midi harpsichord,Karma,samples,loops,stick,bass
Alan Porzio / sound effects
Ekow Asare / poem
4Zone / rap
Amon Freon / loops,e-drums
Mark Gleed / synth,psychotic pteradactyls
●Numbers
1.prelude:undertow
2.time to move on
3.still moving'
4.time off in tannu tuva
5.free da radicals
6.pearls of intuition
7.chasing tsunamis
8.long voyage home
9.jurrassic city
10.c'mon ovaya
11.forgotten planet suite pt1
12.forgotten planet suite pt2
13.coda:undertow
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コメント
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ホールズワースが参加したこんな作品があるとは! 知りませんでした~
今はストレートアヘッド&ハードボイルド?なジャズをブイブイ弾きまくっているAdam Rogersが、Lost Tribe在籍時代にラップもどきやM-Baseもどきを演奏しているのを知った時のインパクトに勝るとも劣りません(^ ^;
投稿: betta taro | 2010年3月 5日 (金) 15時23分
betta taroさま
コメントありがとうございます。
ホールズワースはたまに意味不明のセッションをしますね。もしかしたら意外に頼まれたらホイホイ仕事を引き受ける気さくな人なのかも。
Adam Rogersは大好きなギタリストです。確かにLost Tribe時代は尖がってましたね。ラップには縁遠いのですが、なぜかLost Tribeはよく聴いていました。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2010年3月 6日 (土) 13時50分