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2010年3月13日 (土)

もっと知られてもいいラリー・コリエルのヴィレッジゲイトライブ

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Musician●Larry Coryell(guitar)
Title●At The Village Gate(1971年)
■Tower Recordで購入

Larry Coryell(ラリー・コリエル)といえばジョン・マクラフリンと並んで1970年代のジャズロックシーンをリードしてきたギタリストですが、いまなお精力的に活動しているマクラフリンと比べると、最近は落ち着いてしまったかなという印象を受けます。ちなみに2人が日本で知られるようになった頃は、コリエルは「コーリエル」、マクラフリンは「マクローリン」と表記されることが多かったですね。最初に記事を書いたライターに左右されたのでしょう。意外にこういうことは多く、かつて「レゲエ」が日本で初めて紹介されたときは「レガエ」でしたし、サザンの桑田氏も深夜ラジオで盛んに「レガエ、レガエ」と連呼していた記憶があります。そもそも外国人の名前をカタカナで表記した瞬間、すでに誤謬が含まれているわけで、「どれがもっとも正しい表記なのか」と考えることはあまり意味がないと思います。

前置きが長くなりましたが、コリエルがもっとも輝いていたいたのは、70年代だと個人的には思います。数々の名演の中でも一押しが、この「At The Village Gate」。1971年1月22日、23日のライブ音源です。好敵手マクラフリンがマハヴィシュヌ・オーケストラで精神世界を彷徨していたころ、コリエルは正統派ジャスロックを追究していました。ここでの演奏もまさに典型的なジャズロックで、トリオという最少単位で凄まじい音を聴かせています。そういえば、ジャズの世界で最初にフィードバック奏法を大胆に取り入れたのもコリエルでしたね。

1曲目「The Opening」はなにやらジミヘンの「バンド・オブ・ジプシー」に似た感じのナンバー。ブルース臭漂うコリエルのギターが実に味わい深いです。2曲目「After Later」は一転して快活なロックナンバー。転調を駆使した展開がスリリングです。3曲目「Entardecendo En Saudade」はワウワウとフィードバックを駆使した入魂の1作。このまま壊れてしまうのではないかと思わせるほど、狂気に満ちた激しいプレイが延々と繰り広げられます。4曲目「Can You Follow?」も3曲目と似たトーンの曲で、古き良きジャズロックの典型のような感じ。やたらと手数が多いソロが延々と続きますが、最後は例によってワウワウで決めてくれます。やっぱり、こうじゃなくっちゃ。一説によると、実はフレーズの引き出しがそれほど豊富でないため、困った時のワウワウ頼みとも言われますが、いや、これはこれでいいのです。

ラスト「Beyond These Chilling Winds」は、ちょっとカントリー音楽臭が漂うボーカルナンバー。意外と(?)味があるコリエルのボーカルが聴かれます。バックコーラスを務めるJulie Coryellという女性はコリエルの奥さんなのでしょうか。特別に上手いというわけではないのですが、可愛らしい声で盛り上げていて何だかホッとします。夫唱婦随というわけですね。奥さんがバンドに参加するケースでは、古くはオノ・ヨーコやリンダ・マッカートニーの例がありますが、決して表にしゃしゃり出て来ないで、3歩下がって夫を立てるという控えめなスタンスに好感がもてます。と思って聴いていたら、最後は旦那が激しいスクラッチ奏法で狂気の淵へと飛んでいってしまいます。

このアルバムはなぜかアナログ盤でもあまり知られていないようで、数年前にこっそりとCDになりましたが、すぐに廃盤になってしまったようです。70年代コリエルを語るうえで、重要な作品だと思うのですが。ところでジャケットに写る少年はおそらくコリエルの息子だと思うのですが、もしかしたらのちにギタリストデビューを果たすジュリアン・コリエルでしょうか。

●Musicians
Larry Coryell / guitar,vocal
Mervin Bronson / bass
Harry Wilkinson / drum
Julie Coryell / vocal

●Numbers
1.The Opening
2.After Later
3.Entardecendo En Saudade
4.Can You Follow?
5.Beyond These Chilling Winds
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