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2010年3月12日 (金)

古き良き「和ジャズ」日野元彦の「流氷ライブ」

043






Musician●日野元彦(drums)
Title●「流氷」(1976年)
■Yahoo!オークションで購入

オークションサイトを見ていると、日本人によるジャズのことを「和ジャズ」と称するそうです。ふーんと思いながら言葉の響きとしては、けっこう素敵だと思います。1970年代の日本のジャスシーンは、個人的にはブリティッシュロックに傾倒していたのでリアルタイムな記憶があまりないのですが、いま改めて音源を収集してみるとかなり「熱い時期」だったのですね。よく調べると、個人的なお好み作品のほとんどが「Three Blind Mice」(略してTBM)からリリースされていることに気がつきました。

今回紹介するのは、世界的なトランペット奏者、日野皓正の実弟、ドラム奏者の日野元彦によるリーダー作です。TBMよりリリース。日野元彦は残念ながら亡くなってしまいましたが、昔、タモリが司会をしていた伝説のバラエティー番組「今夜は最高」にたびたび出演していたので、名前は知っているという方も多いでしょう。ついでに言えば、同番組で素敵なピアノを聴かせてくれたコルゲン鈴木こと鈴木宏昌さんも数年前に鬼籍に入ってしまいました。

さて「流氷」と題されたこのアルバムは、1976年2月7日に根室市民会館でのライブ音源。参加メンバーは山口真文(テナーサックス)、清水靖彦(テナー&ソプラノサックス)、渡辺香津美(ギター)、井野信義(ベース)という構成です。本来、元彦バンドは山口真文を抜いたワンテナー構成だったそうですが、ピアノレスの構成に一抹の不安を感じたプロデューサーの要請によって、急遽ツーテナーになった経緯があるそうです。だからクレジットも「日野元彦カルテット+1」となっているのです。急にサックス奏者が1人増えてしまい、日野氏は正直やりづらかったのではないかと推測しますが、結果として音に重厚感が加わり、とてもライブとは思えない厚い音が聴くものに迫ってきます。

また、ギターの渡辺香津美の若々しいプレイにも注目。香津美氏は世間的に言えば坂本龍一との交流からYMOでのサポートで広く知られるようになったと記憶していますが、YMO以前は「日本のウエス・モンゴメリー」という異名を得たほどストレートアヘッドなプレイを聴かせていまいした。個人的にはYMO以降の香津美氏はあまり興味がわかないのですが、70年代後半は夥しいほどの音源を残しており、どれをとっても素晴らしいプレイばかりです。現在、70年代後半の香津美氏の音源を収集していますので、機会があればここでも紹介したく思います。

●Musicians
山口真文 / t-sax
清水靖彦 / t-sax,s-sax
渡辺香津美 / guitar
井野信義 / bass

●Numbers
1. 流氷
2. Soul Trane
3. New Moon
044

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コメント

日野元彦さんは、素晴らしいドラマーでしたね!

Gtの道下和彦さんが参加している"Hip Bone" (1994年)も佳作だと思います。

So whatのアレンジ等が冴えてます(^ ^)y

betta taroさま

コメントありがとうございます。

"Hip Bone"は未聴です。TBMレーベルはもうないのですよね。ですから物によってはオークションでも凄い値段になったりしますね。

タモリの後ろで叩いていた日野元彦さんの姿を思い出してしまいました。

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