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2010年2月27日 (土)

LENNY BREAU / VELVET TOUCH OF LENNY BREAU LIVE!(1969年)

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Musician●Lenny Breau(guitar)
Title●Velvet Touch of Lenny Breau Live!(1969年)
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日本ではほぼ知名度がゼロと思われるアメリカ人ギタリストLenny Breau(レニー・ブロー)のライブアルバムです。私自身、最近まで大変な勘違いをしてまして、名前のイメージからフランス人だとばかり思っていたら、アメリカ生まれだったのですね。おそらく両親がフランス出身なのでしょう。極端な寡作のうえに生涯、精神障害に悩んでいたそうで、1984年には何者かに殺害されてしまい、しかも未解決という数奇な一生を過ごしたミュージシャンです。非業な死という意味では、天才ベース奏者ジャコ・パストリアスに通じるものがあります。死者に対して大変失礼であることを承知でいえば、たとえばゴッホやベートーヴェンなど病から精神的な狂気の果てに、美しい旋律を生み出したかつての偉人とも共通項が感じられます。

さて、このLenny Breauですが、すでの60年代から7弦ギターや両手タップを駆使した超絶プレイを駆使していたということだけでマニア心をくすぐります。そんな彼が1969年カリフォルニアで行ったライブを収録したのがこの作品です。彼のプレイは基本的にはジャズですが、両親がカントリー音楽を演奏していた影響からジャズにカントリーとフラメンコが混在したようなイメージです。と書くとなんだかよくわかりませんが、凄まじいスピードでとんでもない難曲を軽々と弾きこなしてしまうプレイは、ただただ驚驚くだけ。少しでもギターをいじったことのある人なら、いかに彼のギタープレイが凄まじいかがご理解いただけるでしょう。

いまでこそ、両手タップのギタリストなど珍しい存在ではありませんが、60年代後半にそんなアイデアをもったプレイヤーが存在したこと自体が驚愕の一語です。ここで演奏される曲はブロウのオリジナルの曲から、「蜜の味(テイスト・オブ・ハニー)」、チャイコフスキーの編曲など、実に多岐にわたっていますが、映像で確認しない限り、どうやって演奏しているのか、皆目見当がつきません。それでいて、ギターは歌いに歌っていますから、決してテクニックのオンパレードとは感じさせません。8ではアコースティックギターも聴かせてくれますが、両手タップから生み出される絶妙なハーモニックスはため息が出るほどの美しさ。そのデリケートさはまさにアルバムタイトルの「ベルベットのような肌ざわり」です。5ではアルバム唯一のボーカル入りですが、お世辞も上手いとは言えない歌はご愛嬌という感じです。

すでにこの世を去ってしまったとは言え、これだけの独創的なアイデアとテクニックをもちながらも、日本では無名な存在に甘んじているのは、不思議でなりません。とまあ、手放しで誉めちぎってきましたが、前述のように精神障害を抱えていた影響からだと思いますが、すべての作品が漏れなく素晴らしいかと、そうとも言えません。やはり出来不出来があるのは残念です。

●Musicians
Lenny Breau / guitar
Ron Halldorson / bass
Reg Kelln / drum

●Numbers
1. Tuning Time
2. No Greater Love
3. Claw
4. Indian Reflections for Ravi
5. That's All
6. Blues Theme
7. Mercy, Mercy, Mercy
8. Spanjazz
9. Bluesette
10. Taste of Honey
11. Blues Theme, No. 2
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ジャズギター」カテゴリの記事

コメント

スタンリー・ジョーダン的な両手タップを70年頃にほぼ完成させていたとは、凄いギタリストですよね。

チェット・アトキンス学校?を卒業しており、そこでカントリーの修練したのだと思われます。
ちなみに、本アルバムはチェット・アトキンスのプロデュースとなっていますね。

あと、Track 3のThe Clawもアコースティックギターで演奏しています。
The Clawはブリューのオハコらしく、亡くなった後にリリースされた「The Living Room Tapes」でも演奏されていますm(_ _)m

スタンリー・ジョーダンとはお懐かしい!ギター奏者というより曲芸師扱いでしたね。彼はどこに行ってしまったのでしょう。

チェット・アトキンスのプロデュースとは気がつきませんでした。カントリー一色だと若干きついのですが、Lenny Breauはジャズとしっかりと融合しているあたりが見事です。

参考になりましたヽ(´▽`)/

fkさん、コメントありがとうございます。
いまチェックしたら再発売されているようですね。
間違いなく廃盤になると思いますので、いまのうちかと。
ようつべのリンクが無効になっていたので、貼り直しました。

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