超絶ギタリストBrett Garsedの初録音(Adrian's Wall)
Musician●Adrian's Wall
Title●Caught in the Web(1987年)
■Gemm.comより購入
オーストラリア出身の超絶ギタリスト、Brett Garsed(ブレット・ガースド)がまだ注目される前のおそらく初録音アルバムです。「Adrian's Wall」というポップグループなのです。この「Adrian's Wall」、現在では活動していないようですし、初めて存在を知った謎のグループです。1987年、オーストラリア地元の「ZOOMレコード」というレーベルから発売されています。
ジャケットに写るおそらくリーダーと思われるボーカル担当のAdrian Campbellを見ると、ああ懐かしき80年代ユーロポップの雰囲気が丸出しのツンツン髪型。「デュラン・デュラン」や「カジャ・グーグー」あたりのポップバンドのテイストと書けば雰囲気が伝わるでしょうか。サウンドもまさに予想通りの典型的なポップスという感じで、内容的には特段語るべきほどではありません。お目当てのGarsedがこのアルバムに参加した経緯は不明ですが、それでもエレキ、アコギと八面六ぴの大活躍です。妙に脳天気なポップサウンドに、Garsed独自の超絶技巧が炸裂するという、なんだかアンバランスで奇妙な楽曲が続きます。
しかし考えてみれば、Garsedが一躍有名な存在になった元祖ビジュアル系ロックバンド「Nelson」もサウンド的には似たり寄ったりの感じだったわけです。まずはバンドオーディションで合格してギタリストとして加入→いくつかのバンドを渡り歩いて人脈を形成→その人脈をもとにユニットを結成→念願のソロデビュー、というギタリストとしての黄金の成長プロセスに当てはめれば、何ら特別なことではありません。では、この作品からBrett Garsedの原点が見えるのかというと、かなり微妙なところだと言わざるをえません。モノ好きな方は怖いもの見たさで聴かれては? こればかりは自信をもってお勧めできません。
●Musicians
Adrian Campbell / vo
Larry Groves / vo,key
Brett Garsed / g
Brian Hamilton / b
Robert dillon / dr
John Barrett / sax,flu
Bob Venier / tru
Lisa Bade / vo
Lisa Edwards / vo
Alejandro Pertout /perc
●Numbers
Side A
1,Night People
2.Afraid to be Afraid
3.Finally Deciding
4.Reach Out I'll be There
Side B
1.This Waiting(is killing me)
2.Soul Breaker
3.Time Stands Still
4.The Dancer
5.I Doubt it(will ever come true)
※アナログでのみ入手可能
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