不思議ちゃん系ギタリストPHI YAAN-ZEKのメジャーデビューアルバム
Musician●Phi Yaan-Zek(guitar)
Title●Solar Flare(2005年)
■CD Babyより購入
以前から「不思議系ギタリスト」として一部では知られていた(?)イギリス出身のギタリスト、Phi Yaan-Zekの記念すべきメジャーデビューアルバムです。2005年発売。どうやらインド人の父とフランス人の母とのハーフで、ウェールズで育ったようです。ギターオムニバス盤「The Alchemist」やジェイソン・ベッカーのトリビュート作品などに客演していましたが、何とかメジャーデビューに至ったようです。
参加メンバーも、Fabio Trentini(ベース)、Marrco Minnemann(ドラム)、Lalle Larsson(キーボード)、Peter Stacey(フルート)、Maggie Tomkins(アコーディン)、Missy(ヴォイス)、Iihaam Selih(ヴォイス)、Andy Banks(ドラム)、Zak Haipney(トランペット)、Kerry McKenna(ボーカル)というマイナーミュージシャンばかり。Lalle LarssonはRichard Hallebeekとの共演で一部には知られている程度ですね。7曲目の「Psychometamorph」という曲には、変態系ギタリスト、Bumblefootがフレットレスギターで特別参加していて、いつものぶっ飛んだソロを披露しています。
Phi Yaan-ZekはどちらかといえばSteve Vaiの流れを汲む変態&テクニカル系ギタリストというフレームで語ることができると思いますが、ねじ曲がった国籍不明の楽曲といい、どこから飛んでくるか全く予測不可能な変態フレーズといい、とても一般受けするタイプのプレイヤーではありません。ただやや散漫な構成で途中で集中力を欠く場面も見られるので、60分以上という長尺はけっこう退屈な場面もしばしばあります。Bumblefootと親交があることから、一瞬グランジ&オルタネイティヴ系に走るかと期待を持たせて、再びダルな雰囲気に戻るなど、いまひとつ作風が掴めません。かと言って、飛び抜けたテクニックで驚かすわけでもないので、何だか中途半端なポジションにいるように思えます。
ちなみに彼はPhillipe Ansariという名前でも活躍しています。ここでのクレジットとどういう関係にあるかはまるでわかりません。
●Musicians
Phi Yaan-Zek / guitar
Fabio Trentini/ bass
Marrco Minnemann/ drums
Lalle Larsson / keyboardPeter Stacey / flute
Missy / voiceIihaam Selih / voice
Andy Banks / drums
Zak Haipney / trumpetKerry McKenna / vocal
Bumblefoot(Ron Thal)/ guitar
●Numbers
1. Solar Flare
2. Hyperspatial
3. High
4. Out in the Boonies
5. So Far Away
6. I Phi
7. Psychometamorph
8. Little Space Creatures
9. Grasshopper Medicine
10. Passion Reborn
11. Solar Reprise
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