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2010年1月30日 (土)

セルビア発ホールズワースフォロワーMisa Micevski

Misa_micevski_group





Musician●Misa Micevski Group(guitar)
Title●Two Shores(2007年)
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旧ユーゴスラビアのセルビアにもアラン・ホールズワースがいました。セルビアを含めた東欧のミュージシャンに触れることは実は初めてです。いや、正確に言うとハンガリー出身のジャズギタリストのアッティラ・ゾラーは以前やたらと愛聴していましたから、かれこれ20年ぶりということになります。

今回紹介するセルビア出身のギタリスト、Misa Micevskiですが案の定、まったく正体不明。どうやら07年にベオグラードのスタジオで録音したらしいというデータがあるのみです。基本的にはギター、ベース、ドラムというトリオ構成で、ラスト曲のみのギターシンセが参加。アルバムクレジットに「ホールズワースとマクラフリンに捧ぐ」とあるように、2大テクニカル系ギタリストの強烈なフリークであり、熱心なフォロワーであることは間違いありません。実際に聴いてみるとまさに期待通りの「弾きまくり状態」で、ギターファンの一部で話題になっていたことに納得。Misa氏のギターはホールズワースを30歳ほど若返えらせて、さらにワイルドにした感じ。フレーズこそ流麗ですが、トーンは若干コモリ気味で軽くディストーションがかかっているのが結構個人的には好みです。

楽曲はプログレ&フュージョンという感じで、時折変拍子を効果的に取り入れたり、シンフォ的な幻想的な音世界を作り出すなど、作曲能力もなかなか。何よりもアルバム全体に漂う東欧らしい(?)ウェットな感覚が琴線に触れまくりました。しかし、あえて苦言を呈しますとリズム隊の貧弱さ。とくにアップテンポな曲になると、ドラムがドタバタと若干パニック気味に。ついでにベースもジタバタと煽られているように聞こえます。

セルビアだから…などと見くびっていると結構なしっぺ返しにあいますよ。まだ1作しかリリースしていないようですが、デビュー作にしてこの完成度ですから、次作に期待したいところです。

●Musicians
Misa Micevski / guitar,guitar synths
Srdjjan Milacic / bass
Dusan Novakov / drums
Dejan Hasecic / guitar synths solo on track 10 (Dance)

●Numbers
1. Two Shores
2. Family Song
3. Vigor Suite
4. Some Song
5. Mihailo
6. Lullaby
7. Hands of My Mother
8. It's Open
9. Svetlana
10.Dance

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