フランスの奇人ギタリスト、Marc Ducretのライブ!
Musician●Marc Ducret(guitar)
Title●Live(2004年)
■ディスクユニオンで購入
フリージャズ系のギタリストといえば、マーク・リボー、エリオット・シャープ、そして亡くなったデレク・ベイリーあたりが有名ですが、現役バリバリという感じのギタリストと言えばフランス出身のMarc Ducret(マルク・デュクレ)が筆頭でしょう(と勝手に断言)。1957年生まれのMarc Ducretはアンディ・エムレールなどとの共演を経て、アコースティック1本だけのソロアルバムを出したり、サックス奏者ティム・バーンなどとの共演など、実に精力的な活躍をしています。
そんなMarc Ducretがリリースした自身初のライブアルバムは完全自主制作で、ライブ会場に本人が持ち込んだもののみしかありません。地元フランスでも店頭流通がないということで、これを買いつけてきたディスクユニオンの慧眼ぶりは大いに称賛に値すると思います。ジャケットデザインも本人が手作りコラージュしたということで、何種類もあるそうです。手持ちのCDには録音日などの詳細なデータはないのですが、どうやら2002年1月ごろ、パリのジャズクラブでのライブを収録したとのこと。メンバーは、Marc Ducret(guitar)、Bruno Chevillon(ブルーノ・シュヴィョン、bass)、Eric Echampard(エリック・エシャンパール、drums)というシンプルなトリオ構成。
さて、この作品ですがとにかく終始ハイテンションかつ怒涛、変幻自在のフリージャズで充満しています。Eric Echampardのタイトなリズム、とてもアコースティックとは思えないヘビーなベースをぶん回すBruno Chevillon、そして神出鬼没、変幻自在なMarc Ducretのギターと、トリオ構成とは思えないほど変化に富んだ音作りで決して飽きさせることはありません。1曲目から「これでもか!」とぶん回し、2曲目でやや緩和し、3曲目でこの世のものとは思えない雄たけびで圧倒する展開は、まさに悶絶もの。フリージャズファンでなくても、多くのプレイヤーにとってもお勧めです。
完全自主制作ということとで、ディスクユニオンでもCDは即完売、再入荷は無しということでしたが、MP3ファイルでしたらMarc Ducretのレーベルサイト「screwgunrecords」で購入できます。
●Musicians
Marc Ducret / guitars
Bruno Chevillion / contrebasse
Eric Echampard / batterie
●Numbers
1. L'Annexe
2. Une Scene Surtout Se Renouvelait Chaque Jour
3. Dialecte
写真のように組み立て式のジャケットです
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