変拍子好きな人の好物、Finneus Gaugeのファースト
Musician●Finneus Gauge
Title●More Once More(1997年)
■Gemm.comより購入
元「ECHOLYN」(エコリン)のキーボード奏者Chris Buzby(クリス・バズビー)を中心に結成された「FINNEUS GAUGE」(フィネアス・ゲイジ)のデビュー作です。1997年の作品。ギタリストにアラン・ホールズワースのフォロワー、Scott McGill(スコット・マクギル)を迎えています。
全体としては、ECHOLYNの流れを汲むテクニカル系ハードプログレという感じですが、とにかく変拍子の嵐! そして嵐! 複雑極まりない楽曲構成といい、この手のハードプログレファンにとっては美味しいところが一杯!という感じです。72分強の壮大な作品ですが、まず1回聴いただけでは複雑すぎて全体が把握できずにこんがらがってきます。いわば70年代後半のUKやブラフォードあたりの良質なプログレを、さらにひと捻り加えて複雑な構成にした感じの曲が、これでもかという感じで襲いかかってきます。Laura Martinという女性ボーカルが結構いい味を出していて、全体のダークな雰囲気との奇妙なズレが逆に心地良く思えます。
ギタリストのScott McGillはソロ作品になると気負い過ぎるためか、ダークな作風になってしまうのですが、ここでは強力なバックの助けを借りて実に伸び伸びとプレイしています。ホールズワースをややハードにして曇りがちにしたような独特のヴォイシングで、まぁこれまた弾きまくること!少しでも隙間を見つけると入り込んでくるように全曲にわたって入魂のプレイを披露しています。
●Musicians
Scott McGill / guitars, micro jammer
John Buzby / drums, backing vocals
Chris Eike / bass
Laura Martin / lead and backing vocals
Chris Buzby / keyboards, backing vocals
●Numbers
1. More Wants More
2. King of the Chord Change
3. Press the Flesh
4. Desire
5. Doogins (The Evil Spawn)
6. Customer Service
7. Mess of Finesse
8. Sidewalk Sale
9. Calling Card
10. Salvation
11. Abandon
12. Finding the Strengh
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