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2010年1月31日 (日)

いまだにCD化されないビートルズのオフィシャルライブ

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Musician●The Beatles
Title●Live at the Hollywood Bowl(1964年&1965年)
■購入先不明

たまにはメジャーなミュージシャンの話題も(メジャーにもほどがありますが)。

昨年、ビートルズのオフィシャルアルバムがリマスターのうえボックスセットとバラ売りで発売されて、けっこう大きな話題になりました。ファンの方ならご存じのように、ビートルズの音源のリマスターは今に始まったことではありません。その度に買い求める熱心なファンにとって、まず入手することが先決で、実はリマスター効果のほどはあとからついてくる問題のように思います。今回のリマスター効果は総じて評判が高いようで、3万円もするボックスセットが驚くほど売れて、一部店舗では品切れ状態が続いていたようです。

しかし、熱心なファンがリマスターというかCD化を熱望しているのは、彼らの唯一のオフィシャルライブであるこの「Live at the Hollywood Bowl」ではないでしょうか。1977年に発売されたこのライブ盤は、彼らが残したおびただしい数のライブ音源を「第5のビートルズ」とまでいわれた名物ディレクター、ジョージ・マーティン自身が厳選のうえにデジタルリマスタリングしてリリースしたもの。しかしながら、いまだにCD化の動きがなく、アナログ盤も次第にプレミア化しつつあります。1964年8月23日とその1年後の1965年8月30日の2ステージから収められています。

ご存知のように彼らのライブ音源は海賊盤として出回っていて個人的に数枚所有していましたが、歓声が大きすぎたり音質が悪かったりで、実際には聴くに耐えない代物がほとんど。そこにきて、ジョージ・マーティンがデジタルマスタリングを施して見事に「再生」してくれたんのですからたまりません。また、1曲の時間が短く、さらに1ステージが40分未満という彼らのライブですが、2ステージの音源を合体させるという「奇跡の編集」のおかげでアルバムとしての体裁も十分に整っています。

ビートルズの楽曲うんぬんを論じることはいまさらという感じですが、ギターにしてもベースにしても実はきっちりとプレイしている点に改めて驚かされます。いまさら望めないことは百も承知ですが、キャパ優先の野球場などではなく、きちんとした音響設備が整った場所でプレイしていたら、ライブバンドとしての評価も違ったものになったはずなのにと悔やまれます。それにしても、CD化って権利関係で難しいんでしょうね。ものすごい勢いで売れるはずなんですが。

●Numbers
Side A
1. Twist and Shout
2. She's a Woman
3. Dizzy Miss Lizzy
4. Ticket to Ride
5. Can't Buy Me Love
6. Things We Said Today
7. Roll Over Beethoven

Side B
1. Boys
2. Hard Day's Night
3. Help!
4. All My Loving
5. She Loves You
6. Long Tall Sally
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