調子に乗って「The Code」の3rdをDLしてみる
Musician●The Code(John Pelosi-guitar)
Title●Mianca(2009年)
■iTunesより購入
三度、懲りずにカナダ産ホールズワース・フォロワーJohn Pelosiを擁する「The Code」の登場です。前作「Figli di Baia」が2000年リリースですから何と9年ぶりの新作ということになります。この手のミュージシャンは寡作であることは決して珍しいことではなく、Bill Connors などは19年ぶりの「新作」を出したことがあります。その間の生活費はどうなるのか、電気代やガス代は払えるのか、ケータイ代はどうなのよ、などの心配ごとは下衆の勘ぐりなのでしょう。かといって作品の性格から悠々自適の印税生活を送っているとは思えず、ギター講師などをして生計を立てるミュージシャンが多いと聞きます。そういえば、奇天烈系ギタリストの師匠、ホールズワースも機材を売り払って子どものミルク代にあてたというエピソードあります。
さて、3枚目にあたるこの作品は、Abstract Logix で今年の夏に売り出されていましたが、迂闊にもつい最近まで新作が出た事実すら知りませんでした。全世界にゴマンといる「The Code」ファンがこぞって買ってしまったのでしょう。残念ながら「売り切れ状態」。こういう手のアルバムが再入荷するとはとても思えず、切歯扼腕していました。しかし、先日何気なく「iTunes」を遊泳していたら、何のことはない普通にアップされているではないですか。最近のiTunesは侮れません。早速、ダウンロードしてみました。
肝心のサウンドはますますラテンテイストが強まり、気のせいかボーカルの比重も増しています。まるで往年のパット・メセニー・グループを聴くかのようです。とはいえ、ソロは相変わらずアームウネウネのエロティックソロを連発してくれているので、全国2万人のJohn Pelosiファンの方々、ご安心を。気になったのがバンド名が「The Code」から「The Code featuring John Pelosi」へと変わったことで、バンマスに昇格した彼はさしずめ鶴岡正義というテイストでしょう。ちなみにやたらと乗りがいい「Black Issac」という曲はファーストアルバム「The Code」 にも同名の曲がありますが、中身はまったく違います。同名曲で中身が違うなんて、奇天烈ですね。
●Musicians
John Pelosi / Guitar/Synth Guitar
Rick Fellini / Keys
Patrick Kilbride / Bass
Paul DeLong / Drums
Armando Borg / Percussion
Tony Padalino / Keys
Michael Ferfolia, Paul Christopher, Terry Hatty, Debbie Johnson / Vocals
●Numbers
1、You're The One
2、The Landing
3、New Ancients
4、Mianca
5、No Problem
6、Just Before Dreaming
7、Black Issac
8、Popicles
<追記①>いま気になってAbstract Logixをチェックしたら何とファーストからの3部作がアップされています。全国5万人のThe Codeファンの方々、いまがチャンスですよ!(違うか)
<追記②>ダウンロード主流の時代に乗り遅れがちというより、「現物入手主義」(?)の中年男の悲しい習性か、Abstract LozixにCDを発注。大晦日の日に到着しました。ちなみに請求額は約2050円。もちろん送料込みです。大きな声で言えませんが、私のような個人輸入人間にとっていまの状況はありがたい…
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