変態系&テクニカル系ギタリストGeoffrey McCabeの幻の作品
Musician●Geoffrey McCabe(guitar)
Title●Fractal Architecture(1992年)
■Gemm.comより購入
「モントルー・ジャズ・フェス'87」で注目を集めた理論派&変態系アメリカ人ギタリスト、Geoffrey McCabe(ジェフリー・マッケイブ)による1992年の作品です。メンバーは Richad Martinez、Wietn Wito、Tom Brechtlienです。彼自身が書いたライナーによれば、ファースト「Teseract Complicity」と本作品、そして「カートゥーンズ・アンド・アザー・ヒエログリフス」から構成される3部作のセカンドということになっていて、3作を通したテーマは「3次元のリアリティーを超えたものの存在を認識し、理解する」ということだそうです。まるで意味が理解できませんが、いずれにいろ屈指の理論派ギタリストであることは間違いありません。
サウンドはスタジオワークを駆使した凝りに凝った未来派ジャズ/フュージョンというテイスト。フレーズはアラン・ホールズワースを思い起こしますが、ホールズワースよりはジャズ寄りで、より硬質でテクニカルな感じです。同じホールズワース系のカナダ人ギタリスト、スコット・マクギルにも似たような感じです。
例によってマニア筋には堪らない魅力をもったプレイヤーですが、例によって廃盤状態。3部作の最終章にあたる「カートゥーンズ・アンド・アザー・ヒエログリフス」も制作中ということでしたが、リリースされた形跡は見当たりません。コンセプトといい、極端に少ない露出量といい、謎の多いギタリストですが、いま現在はいったいどんな活動をしているのでしょうか。
●Musicians
Geoffrey McCabe / guitars
Richard Martinez / piano,synthesizers
Wietn Wito / bass
Tom Brechtlien / drums
●Numbers
1.Ballad for the Romantic Desperado
2.In the Force of an Hour
3.Escape from Z-Nite
4.Postings
5.Dream Flight
6.Between the Times
ちなみにデビュー作「Teseract Complicity」(ジャケット写真)はアナログ盤のみで発売。こちらは少しポップな感じです。
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