戦地にもホールズワースフォロワーがいました!Faraz Anwar
Musician●Faraz Anwar (guitar)
Title●Abstract Point of View(2000年)
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テクニカル系ギタリストの大御所、アラン・ホールズワースのフォロワーの紹介です(何度も、何度も申しわけありません)。御大の影響は全世界的に及んでいるようで、今回ご紹介するのはなんとパキスタン出身のギタリスト、Faraz Anwar。イスラムの国にウネウネサウンドとはこれいかに?という感じがしないわけではありませんが、これが結構侮れません。はじめはパキスタンでレコーディングされたようですが、のちにメタル系レーベルのLION MUSICから改めてリリースされています。
サウンド的にはホールズワースをハードテクニカルにした感じで、ドリーム・シアターを思わせるシンフォ系サウンドにホールズワース風超絶ギターが絡み合います。ところどころにオリエンタルなフレーズが出てくるので、「奇天烈なプレイヤーだな」という印象をもちましたが、パキスタン出身と判明して納得。何と一部のベースを除いてほとんどのパートを自分自身でこなしてしまうというスーパープレイヤーぶりです(そのベーシストも名前を見る限り同胞の人間のようです)。どうやら常に動乱の危機にさらされる同国にあって、呑気にメンバーを集めてレコーディングする環境になく、一人スタジオにこもって作り上げたというのが真相ではないでしょうか。
音の傾向としては先に触れたように、やたら変拍子を多用したシンフォ系プログレバンドに、若返ったアラン・ホールズワースがゲスト参加したという雰囲気。ソロの導入部での「いきなり感」やウネウネ度は本家をさらにパワーアップさせたような感じです。また、北欧メタルを思わせる疾走するリフはイングヴェイ・マルムスティーンあたりの影響も感じ取れます。その意味では、幅広くファンを獲得しそうな可能性を秘めているのではないでしょうか。
●Musician
Faraz Anwar / all Instruments
●Numbers
1. Through the Passage of time
2. Maze
3. Prophet
4. Don't ever let your spirit Die
5. Last Summer
6. Why?
このアルバムのほかに「Dusk」というバンド名で「Jahilia」という作品も出ています。こちらはさらにメタル色が強い感じです。
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