2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

« テンション低めの売れっ子ギタリストKrister Jonsson | トップページ | 日本が誇るシンフォ系プログレバンド「Mongol」 »

2009年12月18日 (金)

新感覚の高速アルペジオ、Ben Monder

Dscf1112






Musician●Ben Monder(guitar)
Title●Flux(1995年)
■ディスクユニオンで購入

いまやNYの先鋭的ジャズシーンで超売れっ子のセッションギタリスト、Ben Monder(ベン・モンダー)のソロアルバム第1弾です。1995年にレコーディングされなぜかカナダでリリースされています。

いまでこそ「NEW TALENTレーベル」の主要作品で引っ張りだこの活躍ぶりを見せるベン・モンダーですが、このデビューの時点ですでに大変個性的なプレイを披露しています。彼のプレイの特徴は何といっても、あまりにも速くて個性的な「アルペジオ」。ほぼ全曲にわたってその高速アルペジオが支配し、聴く者を妙なトランス状態へと追い込みます。浮遊感あふれるという点ではビル・フリゼールと共通していますが、頑固にアルペジオで押し通す彼のプレイは誰の追随を許しません。といいいますか、誰も真似しないと思います。メンバーはあのJim Black(dr)とDrew Gress(b)というトリオ構成。

このアルバムでもソロらしいソロはわずか1曲のみで聴くことができますが、かなり暴力的で激しいものです。全体を覆い尽くす静寂な世界に、ただ1回だけいきなり割り込んでくる暴君のようなバイオレンスソロは、かなり異様な世界を現出させています。よく聴いてみるとあのロバート・フリップ卿のソロに似ているように思えます。いずれにしろ、この超個性派プレイヤーの今後は見逃すことはできません。

彼本人の名義でリリースされた作品はこれまでにたった4作。ほかはほとんどセッション活動という特異な存在です。2009年もすでに4作に名を残しています。アメリカ人でありながら内省的なプレイスタイルは、これからヨーロッパのジャズシーンからも受け入れられる可能性があるような、ないような。日本では、間違いなく無理でしょうね。これだけは確信をもって断言できる奇天烈系ギタリストです。

●Musicians
Jim Black-drums
Drew Gress-bass
Ben Monder-guitar

●Numbers
1.Muvseevum
2.Flux
3.Food for the Moon
4.Red Shifts
5.Jello Throne
6.Don't Look Down   
7.Orbits
8.O.K. Chorale
9.Lactophobia
10.Propane Dream
Dscf1113

« テンション低めの売れっ子ギタリストKrister Jonsson | トップページ | 日本が誇るシンフォ系プログレバンド「Mongol」 »

ジャズギター」カテゴリの記事

コメント

Ben Monderは大好きなギタリストの一人です。
Ben Monderは希代の個性派ギタリストだという点に同感です。

自身名義の作品も内容が充実していると思いますし、サイドマンとしても多数の佳作に参加していますね。
でも、原点であるFluxを越える作品ないのではないかと言うのが私見です。

この作品の録音の際には2chの機材しかなく、ほとんど一発録音に近く苦労したというコメントをBen Monder自身がしているそうですが…

高いテンションと集中力を感じさせる本作品は、真に素晴らしいと思います。

幽玄で耽美的な演奏という意味ではMotian Bandの頃のBen Monderも素晴らしいと思いますが…

betta taroさま

コメントありがとうございます。

Fluxの情報は初耳でした。そんな貧弱な機材であんな作品が生まれるなんて奇跡的ですね。

Ben Monder参加の作品は見つけ次第入手するように心がけてはいますが、お財布の中身と相談しつつという状況が悲しい次第です。

Mitian先生との共演作は、たぶん未聴なので機会あればチェックしてみたいと思います。

Ben Monderは私もできる限り音源を集める様にしていますが、元手がなく寂しい思いをしています(- -;

Motianとの共演は「Garden of Eden」がお勧めです。
Steve Cardenas, Ben Monder, Jacob Bro他、複数の管がフロントに勢ぞろいした豪華な作品です。特にTrack4のMesmerという曲は、アドリブはほぼなしで、全員がテーマを繰り返すというシンプルな構成の曲なのですが、Paul Motian Bandのリリシズムの極致のひとつだと思います。
Ben Monder参加の連作で「Holiday for Strings」も素晴らしいです。

Paul Motian はBill Evansトリオでジャズの頂点を極めた後も、ビルフリやら、Brad Shepikやらという、個性派ギタリストを巻き込んで、新しい音を追求しつづけている姿勢が素晴らしいと思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1303686/32524204

この記事へのトラックバック一覧です: 新感覚の高速アルペジオ、Ben Monder:

« テンション低めの売れっ子ギタリストKrister Jonsson | トップページ | 日本が誇るシンフォ系プログレバンド「Mongol」 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

いろいろ検索

  • Tower Records検索
  • HMV検索
    HMV検索
    検索する
  • iTunes検索
  • Amazon検索
無料ブログはココログ