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2009年11月30日 (月)

北欧が生んだ爆裂トリオ 「SCORCH TRIO」

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Musician●Scorch Trio(Raoul Bjorkenheim-guitar)
Title●Brolt!(2008年)
■HMV japanより購入

北欧というエリアはときとして、奇天烈な音楽を生み出します。テリエ・リピダルをはじめユニークなギタリストも輩出しています。今回紹介するRaoul Bjorkenheim(ラウル・ビョーケンヘイム)はフィンランド出身。以前はECMから数枚ほど作品をリリースしていましたが、最近はいくつかのプロジェクトに参加しています。「Scorch Trio」もその中の一つで、トリオとしては3枚目の作品です。メンバーはノルウェーのリズム隊、Ingebrigt Haker Flaten(インゲリグト・ホーケル・フラーテン)とPaal Nilssen-Love(ポール・ニルセン=ラヴ)。2008年発売。「Scorch」とは「焼け焦がす」という意味があるそうですが、まさに激辛のフリーフォームのプレイが展 開されています。

前2作との比較で言うと、実際にはほとんど変わらず、異常なまでのハイテンションで繰り広げられる激烈サウンドはまだに「北欧風激辛カレー」。うっかり先 入観なしに触れてしまうと、大火傷をしてしまいそうです。ジャスでもなし、ロックでもなし、インダストリアルでもノイズでもなし。天衣無縫、縦横無尽に暴 れまわる凶暴なプレイは、ジャンルこそ違いますが今は亡きソニー・シャーロックやジミ・ヘンドリックスあたりを彷彿とさせます。

どちらかというとかなりマイナーな存在で、キワモノ扱いされる北欧フリージャズですが、こうして堂々と(?)耳にすることのできる幸せを(?)かみしめている次第です。

ところで、日本盤(紙ジャケット)は2CDになっていて、輸入盤には未収録の4曲が追加されています。これまた、本編と違わぬド迫力で強力推薦で す。個人的には輸入盤を購入しながら、わざわざ日本盤を買い直した次第です。ラウル・ビョーケンヘイムはここに来て複数のプロジェクトと並行して活動して おり、そちらもぜひチェックしてみてください。


●Musicians
Raoul Bjorkenheim / guitar
Ingebrigt Haker Flaten / bass
Paal Nilssen-Love / drums

●Numbers
CD1
1.Olstra
2.Basjen
3.Hys
4.Gaba
5.Graps
6.Bluring

CD2
1.Bolt
2.Brolt
3.Ratt Og Rade
4.Harrade
133

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