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2016年8月28日 (日)

Cyril Achard / Confusion(1997年)

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Musician●Cyril Achard(1997年)
Title●Coofusion(1997年)
■Amazonより購入


フランス出身のテクニカル系ギタリストCyril Achardがプログレバンド「Arrakeen」を脱退後にリリースした初のリーダー作です。フランスのプログレ専門レーベル「Musea」から1997年にリリースされています。

Cyril Achard / guitar
Fred Schneider / bass
Laurent Piacentino / drums
一部曲ではAchardが鍵盤楽器も担当しているようです。

サウンドの傾向としてはプログレ風ハードフュージョンという感じですが、とにかく変拍子を多用した複雑な曲展開と目まぐるしい転調が売りのテクニカルな面を全面に押し出しています。ここら辺は出身バンド「Arrakeen」からの影響を少なからず引きずっているのかもしれません。テクニカルなギターを堪能するという意味では十分に楽しめるアルバムだと思いますが、楽曲自体が若干落ち着かないというか、ガチャガチャとした曲構成でリスナーサイドの集中力が削がれるのも確か。自分がやりたいことを目一杯詰め込んでみましたという感じはいいのですが、それが曲の中で十分に消化しきれていない印象を受けます。とはいえ、随所で聴かれるテクニカルなプレイは一聴の価値は十分すぎるほどあります。

私が所有しているのは初回盤ですが、未確認ながら、数年前にボーナストラックがついたリマスター盤が出回っているようです。これから購入される人はそちらをお勧めします。

●Musician
Cyril Achard / guitar
Fred Schneider / bass
Laurent Piacentino / drums
etc,

●Numbers
1.  Hiros
2.  Des Illusions
3.  Barock
4.  Impermanence
5.  Pharaons
6.  Correspondance
7.  Teumi
8.  Naufrage

2016年8月27日 (土)

Allan Holdsworth / A.H.Studio Track 1980(1980年)

Musician●Allan Holdsworth(guitar)
Title●A.H.Studio Track 1980(1980年)
■サイトよりダウンロード

先日、新アルバム「Tales From The Vault PartⅡ」をすったもんだの末リリースした巨匠Allan Holdsworthですが、同アルバムにも収録された発掘音源です。そもそもは1年ほど前にGary HusbandがTwitterで紹介していた音源が発端になります。Husbandの言葉をそのまま信用すると、アルバム「I.O.U.」(1982年)の制作過程でロンドンで行ったスタジオセッションでのアウトテイク音源(録音は1980年)だとか。

というわけで早速ダウンロードしてみました。曲は「Road Games」収録の「Water On The Brain Pt2」にPaul Willimsのボーカルが乗っているという代物。アウトテイクというふれこみですが、すでにブートレグで出回っている音源と同一です。オリジナルももちろん素晴らしいのですが、この別テイクもなかなかの出来映えです。ただ完成度やベースの貧弱さはデモ音源ということで大人の対応が必要です。

1980年録音というデータを信用すると、ベースはJeff BerlinではなくPaul Carmichael、ドラムはChad WackermanではなくGary Husband、そしてボーカルはPaul Williamsということで「I.O.U.」メンバーと一致します。「Water On The Brain Pt2」は当初ボーカル入りとして制作されたけれど、「I.O.U.」には収録されず、Jeff BerlinやChad Wackermanを迎えて再レコーディングしボーカルを抜いた状態で「Road Games」に収録という流れなのですね。しかし、Husbandはどんな了見でこの音源を発信したのでしょうね

●Musicians
Allan Holdsworth / guitar
Paul Carmichael / bass
Gary Husband / drums
Paul Williams / vocal

2016年8月21日 (日)

Christof Lauer / Fragile Network(1999年)

Index
Musician●Christof Lauer(tenor & soprano sax)
Title●Fragile Network(1999年)
■Amazonより購入


ドイツ出身のサックス奏者Christof Lauerが1999年にリリースした作品です。恥ずかしながらお初のミュージシャンなのですが、どちらかというとフリー系のお方のようです。このアルバムにも参加しているチューバ奏者Michel Godardと行動をともにすることが多いようで、コンビによる作品がACTレーベルから数枚リリースされています。参加ミュージシャンはMarc Ducret(guitar)、Michel Godard(tuba,serpent)、Anthony Cox(bass)、Gene Jackson(drums)という面子になっています。当欄の購入動機はギターのMarc Ducretであることは言うまでもありません。Christof Lauerファンの方々、申し訳ありません。

お目当てのMarc Ducretは4曲のみに参加しています。#1がカリプソ音楽の陽気な感じの楽曲だったのに、Ducretが登場する#2では雰囲気が一変。いきなりフリーモードへと突入します。曲の冒頭からDucretは相変わらずの暴れっぷり。アームの乱用でこれでもかとグイグイ迫ってきます。Christof Lauerもなにやらスピリッチャルで妖しげなブロウで応戦します。いや、かなりいい感じですね。#5ではLauerとDucretの高速ユニゾンから始まりいきなり面食らいますが、ベースソロに移行してからは完全フリー状態。やがてDucretのギターが噴火し始めると、あとはいつも世界へと突入。とてつもない早引きで全体を牽引するだけしておいて、あとはよろしくという塩梅でフェードアウトしていきます。となると場をまとめるのはリーダーのLauerということになるのですが、Ducretに触発された彼も鬼神のごとく吹きまくります。気がつけば、Ducretが復帰してきて絶妙なバッキングでフォローするという流れ。#8ではLauerのスピリッチャルなブロウでスタートするのですが、今度はリズム隊が大暴れ。Lauerのサックスも次第に熱を帯び始めたころにDucretが登場します。これまたエグいギターソロを速射砲のごとく連発し、曲は凄まじいカオス状態に。いやいや、何とも凄い音源に巡り会うことができました。

●Musicians
Christof Lauer / tenor & soprano sax
Marc Ducret / guitar on #2,#5,#8,#9
Michel Godard / tuba,serpent
Anthony Cox / bass
Gene Jackson / drums

●Numbers
1.  Flying Carpets
2.  Human Voice
3.  Vernasio
4.  Ferma L'Ali
5.  Facing Interviews
6.  Fais Attention P'Tit Garcon
7.  Ursus Maior
8.  Open Noisy
9.  Werther

2016年8月20日 (土)

矢堀孝一 / Elevation(2001年)

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Musician●矢堀孝一(guitar)
Title●Elevation(2001年)
■Amazonより購入


日本を代表するジャズロックユニット「Frajile」(フラジャイル)のギタリスト矢堀孝一のソロ作第2弾です。2001年リリース。

ソロ第1弾「b」では「Fragile臭」が濃厚だったのですが、このアルバムではいい意味で「脱臭作業」に成功したのでしょう。矢堀氏らしさが随所に押し出されていて本当の意味での「ソロアルバム」に仕上がっています。矢堀氏本人の弁では「Fragileはディストーションを使うことが多い。ソロではクリーン中心に行きたいと思うわけだ」というように前作ではエレキギンギンだったのが、本作では適度にアコギが使われていて作品的にも楽曲的にも幅と奥行きが加わっています。ベースに「Lu7」でも活躍中の「Prism」の岡田次郎、ドラムに渡辺香津美バンドなどで活躍したベテラン、山木秀夫というトリオ構成。山木さんは後藤次利と「gym」というユニットを組んでいましたね。いまは井上陽水のツアーに同行しているようです。

ここで聴かれる矢堀氏のプレイは、得意のフュージョン系あり、プログレ系あり、正攻法的なジャズフォーマットありと、まさに変幻自在。ふだん「Fragile」という枠組の中ではなかなか表現できない矢堀氏本来の趣向が、ここでは思う存分生かされているように思います。腕達者なバックもナイスサポートで好感度大です♪

●Musicians
矢堀孝一 / guitar
岡田次郎 / bass
山木秀夫 / drums

●Numbers
1.  Addicted to Jazz
2.  Mime #1
3.  Elevation #21
4.  Subscription
5.  Rat race
6.  No Crunch
7.  9.P.M.Cruise
8.  Dig it
9.  Addicted to Jazz (electric version)
10. Autumn Leaves 

2016年8月14日 (日)

「NOA」のライブに行ってきました♪

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Musicians●NOA
竹迫一郎(drums)、三苫裕文(guitar)、渡部チェル(keyboards)、桜井良行(bass)
Date●2016/8/13 Sat.
Place●横浜Hey-JOE


幻のジャズロックバンド「NOA」が久しぶりのライブを行うと聞き行ってきました。会場は「横浜Hey-JOE」。キャパはおそらく30人ほどのお店です。実は20代の時に働いていた職場と至近距離にあり、そういえばこのビル1階の飲み屋ではよく飲んだくれていたなとか、昼食でよく利用した定食屋はもう無くなってしまったのかと、一人感慨に耽っていました。ってそんなことはどうでもよくて、「NOA」に話題を戻します。

バンド自体はプログレ系ジャズロックバンド「Aqua-Polis」の元ドラマー、竹迫さんがギターの三苫さんを迎え入れる形で、1980年代後半に結成。BrufordやAllan Holdsworthあたりから強い影響を受けた楽曲をプレイしていたとか。1枚だけ自主制作盤「TRI-LOGIC」をリリースしていますが、当時はベース&ヴォイス担当のトリオ構成でした。実はこのアルバム、入手してしばらくの間、聴いていたのですが、なぜか魔が差して手放してしまうという大失態をおかしています。その後、「Mongol」での三苫さんの華麗なギターに驚いて、再度入手を試みましたが、時すでに遅し。どこをどう探しても見つかりません。

そんな「NOA」がオフィシャルなライブを行ったのは1995年12月のシルバーエレファント。その後、鍵盤担当の方が亡くなり追悼ライブを行ったのが2008年。オフィシャルなライブとしてはなんと21年ぶりだとか。ライブはやはり日本が誇るジャズロックバンド「Qui」との対バン形式で行われ、「NOA」は2部に登場です。会場には先日の「Future Instrumental」でご一緒した方がおられ、ご挨拶などを。

1.  Dr.Maccoy
2.  あさってはきのう
3.  少年と猫
4.  クーリンガー
5.  夏の終わりに
6.  Jupiter And Lucifer
7.  ジャーニー・トゥ・バベル
8.  シックス・センス

<encore>
See You Again

セットリストは私の聞き書きなので不備などはご容赦願います。フルートを全面に押し出した独自のサウンドが特徴の「Qui」による躍動感あふれるライブを楽しんだ後、15分ほどのインターバルをおいて「NOA」の登場です。その前に「Qui」のギター・林隆史さんと少しだけ雑談の機会を得たりと、そのあたりが小規模会場ならではの魅力ですね。左から渡部さん、桜井さん、竹迫さん、三苫さん。桜井さんはごっつい6弦を、三苫さんは愛用の「Vox Starstream」を使用。#1「Dr.Maccoy」は「TRI-LOGIC」収録曲、#2「あさってはきのう」という“新曲”。そう、実は「NOA」は解散しているわけではなく、何と20年越しにCDを制作中だとか。その新譜に収録される予定だそうです。変拍子につぐ変拍子、そしてAllan Holdsworthばりの三苫さんのギターがいきなり全開です。三苫さんは本家Holdsworthと違って、ほぼフルピッキングなんですね。フレットを縦横無尽に使って生み出される流麗なフレーズにただただうっとり。

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2曲目が終わって竹迫さんによるMC。バンドのこれまでの経緯や先の新譜について語られました。#3「少年と猫」のイントロでは三苫さんが店名にちなんで「Hey Joe」の一節を奏で出して思わずニヤリ。5曲目が終わってメンバー紹介。鍵盤担当の渡部さんは「Prism」のメンバーということで、竹迫さんは「あのPrismとキーボードをシェアしているわけで、これからは新譜もライブもしっかりやっていかないと…」「でも、同じようなことを何年も前から言っているんですよね」とのこと。ちなみに渡部さんは前任の鍵盤奏者の方の追悼ライブから「NOA」のメンバーになったとか。

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#6は「TRI-LOGIC」から、#7は未発表曲ですが昔出ていた「日本のプログレ」(原題は欧文)のコンピ盤の収録曲。当時は歌入りでしたが、インスト仕様に作り直したとか。ラストはやはり未発表曲の「シックス・センス」。題名通り8分の6拍子の楽曲が多い「NOA」ならではの曲。桜井さんの超絶ベースソロが炸裂しまくりです。

そしてアンコールは「See You Again」。またお会いしましょうとまたお会いできましたね、のダブルミーニングだそうです。

というわけで、幻の「NOA」のライブに触れただけで至福の思いですが、新譜リリースや次回ライブも気を引き締めながら追尾していかないといけません♪

「Qui」についてはアルバムレビューも含めて機会をあらためます。

三苫さんがメンバーのMongolの関連記事はこちらです。


Larry Coryell / The Funky Waltz(1973年)

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Musician●Larry Coryell(guitar)
Title●The Funky Waltz(1973年)
■Amazonより購入


相変わらずLarry Coryellの発掘音源が続いているのですが、肝心の出来映えは録音状態が悪いものばかりで「ブート盤だってこんな酷い音質のものはなかなかないだろう」と思わせるほどで何回も煮え湯を飲まされているわけです。だったら手を伸ばさなければいいものを、という感じなのですが、これがそう簡単には割り切れないのですね。ここまで病膏肓に入るとはっきり言ってCoryellとは腐れ縁状態です(笑)。今回、入手したのは1973年12月4日、ボストンで開催のジャズワークシップでのライブ音源です。FMラジオ音源がソーズです。しかもステレオ録音です!

Larry Coryell / guitar
Randy Brecker / trumpet
Mike Mandel / keyboards
Danny Trifan / bass
Alphonse Mouzon / drums

ご存じ「The Eleventh House時代」の不動の面子です。当時はThe Eleventh Houseの全盛期で、演奏も迫真のド迫力プレイの連続。Coryellのライブ音源はブートも含めてかなりの数を聴いていますが、おそらく最上級の出来映えです。負けじとエフェクトが効いたRandy Breckerのトランペットが狂おしく左右を飛び交い、Mike Mandelの鍵盤が加勢すると、完全にカオスの世界へと突入します。このクソ暑い時期になんでまた暑苦しいジャズロックなのかとお思いでしょうが、まさに毒をもって毒を征す(?)。これぞ、70年代ジャズロックの醍醐味ですね。Coryellも最高ですがRandy Breckerの存在感もハンパなく凄いです。

心配な音質のほうですが、けっこう聴ける部類に入ります。途中で音が途切れたり耐え難いほどの音割れもほとんどないので、安心して聴けます(笑)。演奏内容としては手放しで誉められるレベルだけに、数ある発掘音源としては最上級です♪

●Musicians
Larry Coryell / guitar
Randy Brecker / trumpet
Mike Mandel / keyboards
Danny Trifan / bass
Alphonse Mouzon / drums

●Numbers
1.  Introduction 
2.  Yin
3.  Low-Lee-Tah 
4.  The Funky Waltz 
5.  Ism-Ejercicio 
6.  Gratitude "A So Low"   
7.  Band Introductions 
8.  Joy Ride
9.  Drum Solo / Birdfingers

2016年8月13日 (土)

Michel Reis / Hidden Meaning(2012年)

Index
Musician●Michel Reis(piano)
Title●Hidden Meaning(2012年)
■Amazonより購入


ルクセンブルグ公国出身でNYCを拠点に活動する鍵盤楽器奏者、Michel Reis(ミシェル・レイス)の2012年作です。何となく購入した最新作「Capturing This Moment」(2015年)が望外の出来映えだったので、時系列を遡って購入しました。どうやら最近来日していたようです。

Michel Reis / piano
Stefan Karl Schmid / tenor sax,soprano sax,clarinet
Robert Landfermann / bass
Jonas Burgwinkel / drums

メンバーは「Capturing This Moment」と同じで、2012年6月19日、20日ドイツ・ケルンでレコーディングされています。

「Capturing This Moment」で強く感じられた欧州特有の憂いと湿気を帯びた現代ジャズという点では、まさに期待通りの内容に仕上がっています。アレンジとしては、随所に新たな試みが見られた「Capturing This Moment」よりはやや大人しめなので、その部分だけ面白味という意味では欠けるかもしれないですね。リリカルなMichel Reismのプレイを細部にわたって神経が研ぎ澄まされたリズム隊の好サポートが実に印象的。主役を立てつつしっかりと自己主張するStefan Karl Schmidのサックスにも好感がもてます。

●Musicians
Michel Reis / piano
Stefan Karl Schmid / tenor sax,soprano sax,clarinet
Robert Landfermann / bass
Jonas Burgwinkel / drums

●Numbers
1.  Repercussions
2.  Prescience
3.  Seduction
4.  Hidden Meaning
5.  Americana
6.  Haunted House
7.  Inside The Jewel Box
8.  What Comes Later,I Can
9.  Elegy
10. The Birdwatcher
11. Until The Next Time

«「Future Instrumental Vol.5」のライブに行ってきました♪

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